2015年は、増税の反動が落ち着く、オリンピック需要などが見込まれていますが、労働者不足の問題も指摘されています。
「スマでーす」
「マイでーす」
「二人合わせて…」
『マイスマでーす』
「ってバカマイ!逆さまじゃないか!」
「良いんだよ、だって『イマ』を届けるコラムだからね!」
「(…うまいこと言ったつもりなのかな)」
「って事でスマ、2014年はどんな年だった?あ、美味しいもの食べたとかイベントとか不要だから。不動産・住宅関連で」
「……そうだね。2014年はやっぱり消費税増税の影響がかなりでた年だったね。正直、反動がこんなに大きいなんて予想外だったよ。」
「本当そうだよね。マンションの契約率も、今年は前年比割れが続いて、かなり不動産業界にとっては苦しい1年だったんじゃないかな。」
「2015年はどんな年になるのかな…」
「って事で、2015年の業界予想をまとめてみました!どうぞご覧ください!」
「急に出てきて進行し始めた!」
「って事で、まずは不動産全般はどうなるのかな…?」
「2020年の東京五輪に向けた、大型の再開発が進むと予想されています。例えば森ビルは、虎ノ門ヒルズの周辺や六本木で、1兆円規模の開発を進めていたりします。他にも三井不動産が3000億円規模で日比谷や日本橋の開発を計画していたり、その動きは活発です。」
「…え、君そんなキャラだったっけ?」
「やっぱりオリンピック需要はあるんだねー」
「一般市民からすると、作った箱ものはちゃんとオリンピック後も有効利用してほしいよね」
「また、オフィス市場については、大型オフィスビルの新規供給量は、平均並みの100万㎡と言った所で落ち着きそうです。ただこれも、五輪の2020年付近ではまた膨らむ可能性もありそうですね。」
「完全に説明キャラで今回行くんだ…」
「やっぱりオリンピック需要はあるんだねー」
「スマそればっかじゃん」
「次に建設関係はどうなるのかなっ、と」
「引き続き、東日本震災の復興需要で公共事業が多いですね。ただ、民間の工事でいうと、ここも増税の駆け込み需要の反動で、2014年は停滞していました。また、作業員の人員不足も問題になっており、国交省が労務単価を引き上げる事になりました。」
「ホント、増税は色んな所に影響を及ぼしてるね…。」
「僕のお小遣いも増税してほしいよ!まったく。で、2015年はどうなるの?」
「建築投資額に関しては、東北の復興と増税の影響とが絡んで、横ばいが予想されますね。とにかく、国内の民間建築工事の採算確保がカギになりそうです。」
「民間企業には頑張ってほしいね!」
「じゃ、つぎは戸建住宅!」
「僕らある意味戸建住宅だから。気になるよね」
「2013年度までは、4年連続で着工戸数は上向きになってました。特に13年度は造成前の駆け込み需要や、住宅ローン金利が低水準だったことが着工数を押し上げました。ただ、14年度は減少になると見られており、ここでも増税の影響は避けられません。」
「ここでも増税か~。2014年の漢字“税”は伊達じゃないね…」
「また、近年住宅の単価は高まっている傾向があります。背景には、新工法の登場や、環境配慮型機器が使われる機会が増えた為と言われています。」
「まぁ僕も新工法だからね」
(……知らなかった…)
「最後にマンション、行ってみよう~」
「マンションも戸建同様、増税の駆け込み需要の反動がでていますね。また、労務費や地価の上昇に伴い、単価もあがる傾向にあるので、販売する側も買う側も大きな問題となってきています。」
「やっぱり…不動産業界にとっては苦難が続きそうだね」
「何か明るい材料はないの~?」
「そうですね、これも五輪の影響で東京湾岸の大型マンション開発が加速しているという流れはあります。」
「ここでも五輪か~」
「負けずに七輪で焼肉でもしようよ!」
「対抗しなくていいから!…ところで気になってたんだけど、君は結局何のキャラクターなの?」
「僕ですか?僕は…」
「こんな感じの者です」
「マンションだったのか~!!」
「まさかのアラさん登場だったね」
「まさかマンションがモチーフになってるとは気づかなかったね…」
「ある意味僕らと兄弟みたいなもんだね」
「まぁ分かったのは、2015年も引き続き増税とオリンピックの影響はうけますよ…と」
「景気や動向に左右されやすい業界だからねー。2015年も頑張らなきゃ」
「そうだね、じゃあ今回はこの辺で…」
「また次回まで、売買(バイバイ)!」
「お前が締めるのかよ!」
執筆:マイスマ制作チーム