建築時の図面等を確認します。公道と2m以上接していない物件は建て替えできません。また、売却理由をしっかり確認し、ワケあり物件の購入は避けましょう。
建築物およびその敷地が建築基準関連規定に適合していることが証明されると「検査済証」が交付されます。中古一戸建てでよく問題となっているのが、完成時にこの検査を受けていないため検査済証が交付されていない物件です。建築確認申請時の図面どおり施工されていない違法建築も多く、耐震性などに影響のある物件もあります。
売買契約の直前に「登記簿」を見ることができますが、法務局に行けば誰でも見ることができます。売主からの情報と一致するか、抵当権の有無など事前に確認しておきましょう。
特徴を大きく打ち出しているようなかつて人気のあった物件は、時代が過ぎれば万人向けではなくなります。売り出すにも過度な高値では売れないため、求めやすい価格帯に入る傾向にあります。また、このような物件は、基礎工事から内装外装に至るまでしっかりと力を入れており、住宅そのものとしても安心度は高いと言えるでしょう。
室内を見てまわるときにスリッパを履かずに素足で歩いてみると、敏感な方は床の傾きや凹みなどを感じることができます。プロが検査する場合にもスリッパを履かず、足の感触で床の傾きや建物自体の傾きをチェックしています。
ドアやサッシ、収納の扉など、動かせるものは全て動かしてみましょう。ドア枠とドア、サッシ枠とサッシが平行でなく曲がっている場合、建物自体が傾いている可能性もあります。
中古の住宅に関しては、現状のまま引き取る形になるのが普通です。中古住宅に付属している設備に傷や故障などがある場合は、売主が補修を行ってから引き渡すこととされています。大きな出費やトラブルを避けるためにも、購入の前に試験動作しチェックすることで、購入後の不具合を事前に見つけたり、あるいは予想される修繕費用を用意しておくこともできます。
床下収納庫や洗面所の下には点検口がありますので、不動産会社に頼んで外してもらい、水漏れしていないかどうか、水漏れした跡はないかを確認します。
下水道が備わっていない場合は浄化槽がついていることが望まれます。単独の浄化槽ではトイレの汚水だけを処理するため環境などに問題があり、そのため汚水とその他の雑排水を処理する合併浄化槽の設置が促進されているので、これ等の機能のついた浄化槽がある物件を選ぶのが良いでしょう。
外観および内部を目視で確認し、建物の健康度や使い勝手をチェックします。様々な時間や雨の日、晴れの日など何度か足を運んでしっかりチェックしましょう。
もし天井や天井と壁の境目などに雨のしみができているなら、雨漏りが大分進んでいると見たほうがよいでしょう。雨漏りのチェックは、雨が降ってから時間がたつと雨水がしみこんで乾いてしまうため、雨がやんだときを狙ってチェックする必要があります。結露がある家は、壁などに黒や茶色のカビが生じています。壁紙が張り替えてある場合にも、壁紙の切れ目や窓側の枠に変色が見つかることもあります。
家具の裏や部屋の隅にカビが発生していないかを確認します。黒ずみやクロスのはがれがある場合には、通風状況や断熱材の施工状況に問題がある場合があります。
基礎コンクリートと外壁にクラック(ひび)、異常な汚れがないかを確認します。クラックがなくても多くの補修跡がある場合は要注意です。
円滑に暮らすため、周辺環境に問題がないかチェックします。敷地境界杭の確認や宅地になる前の地形、町内の決まりや活動など、ご近所に住んでおられる方に確認します。
希望の物件の費用が安く一括で購入できる場合でも住宅ローンで購入するほうが無難です。対象物件についても審査が行われ、プロの目により欠陥住宅の購入を回避できる場合があります。
中古住宅の購入はオープンハウスにお任せ!
執筆:マイスマ制作チーム
『マイスマ総研』一覧ページへ