この春開通した北陸新幹線「かがやき」なら東京から2時間半、大宮から2時間5分。憧れの金沢がこんなに近くになりました!「マイスマwoman’s LABO」では、働く女性のリフレッシュにお薦めの街、金沢をレポートします。推奨コースやおススメのグルメなどもご紹介いたします!
能楽などの伝統芸能に使われる日本古来の楽器「鼓」をモチーフにした「鼓門」と、和傘をイメージした「もてなしドーム」が作りだす幽玄の美。そんな美しい姿が、権威あるアメリカの旅行雑誌Travel Leisure 誌の選ぶ「世界で最も美しい駅14 選」にランクインしたこともあります。
そんな美しい駅が訪れる人を迎えてくれる金沢。歴史と、芸術と、伝統文化が脈々と受け継がれた京都にも負けない魅力を持つ、国内屈指の観光地です。外国人にもとても人気。魅了されて住みつく人も多いということです。
アートの街でもある金沢は、街のあちらこちらに伝統&モダンなアート作品やオブジェを見ることができます。こちらは地元の金沢工業大学の学生によるプロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」。年に一回インスタラクションこんな姿を見せるようです。造形美と映像美のコラボレーション、堪能してみたいですね!
仕事もライフスタイルもあきらめないマイスマwoman’s スタイル。一泊2日ですが少し欲張ったプランをご提案します。
もともと金沢はぎゅっと市内に観光の見どころが凝縮された街。そして北には能登半島、南には富山岐阜といった観光地も控えています。ここはちょっと頑張って、レンタサイクルやレンタカーを駆使して、市内と周辺の街を攻めてみましょう。
金沢駅~21世紀美術館~金沢城公園&兼六園~近江町市場~妙立寺~にし茶屋町~「落雁諸江屋西茶屋菓寮」~「浜長」
※レンタサイクル「まちのり」は200 円で9:00 ~ 0:00 まで乗り放題
http://www.machi-nori.jp/
鈴木大拙記念館~のと・なぎさドライブウェイ~「葵寿し」~世界遺産・白川郷(岐阜県)~ひがし茶屋町~武家屋敷跡~金沢駅
<東口>※駅メイン「鼓門」側
トヨタレンタカー http://www.toyota-rl.co.jp/tenpo.html
オリックスレンタカー http://car.orix.co.jp/
<西口>
駅レンタカー西日本 http://www.ekiren.co.jp/
タイムズカーレンタル金沢駅店 http://rental.timescar.jp/
他
「金沢へいくなら春か夏か秋か冬がいいよ」旅人を迎える金沢駅にはこんなキャッチコピーが掲げられていました。金沢城公園から兼六園だけを見ても、春は桜木、夏は燕子花、秋の紅葉に雪景色。四季それぞれの風景をきっとあなたも堪能したくなるハズ。
出典:兼六園 http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html2010 年にプリツカー賞を受賞したことでも有名な建築家ユニット「SANAA」(妹島和世+西沢立衛)が手掛けた21世紀美術館は、金沢に旅したら必ず訪れたいスポットです。
広い芝生の中央部分には地上1階地下1 階の円形の建物があり、外周はすべてガラス張り。街のアイコン的存在として地域の老若男女に愛されています。
ポップアートから絵画・彫刻・様々なインスタレーションなどの常設コーナーのほか、充実の企画展でいつも賑わっています。外と中が連続するアプローチの面白さをぜひ堪能してください!
北陸新幹線が開通して以来、近江町市場の人気も鰻上りですが、お値段も鰻上りの急上昇だそうです。
タクシーの運転手さんや地元の一般の方の話だと、人気の海鮮丼が以前は1000 円台だったのがどんどん値上がりして今年は2500 ~ 3000 円の店が増えているとか。「もはや金沢の台所じゃないんですよ」とはタクシーの運転手さんのコトバ。
金沢に来たら新鮮な魚介類、とりわけ蟹を食べたいと言う方は多いですよね。いよいよ解禁になった越前ガニ、そして香箱(こうばこ)と言われるメスの蟹の甲羅料理も冬の名物です。どれもぐんぐん値上がりしているようですよ。
早朝からあいている近江町市場は、金沢に行ったら一度は覗いてみたい場所。でも、どうでしょう?長い行列を並んで高~い海鮮丼を食べるのはちょっと時間ももったいない!
そこでマイスマでは、市場をくるりと流し歩いてその活気を十分味わったら、少し移動することをおススメしますよ。地元で人気の「もりもり寿司」ランチするのをおススメします。「もりもり」寿司は近江町市場にもあるけれど、大人気店で昼は長い長い行列ができています。どうせなら地元の家族が気軽に食べに行く店で、しかもそれほど混まない地元の寿司店で海鮮丼を食べれば時短+節約。しかも気分は金沢っ子です。これ、地元の方に薦められたコースなんです。
近江町市場でも長蛇の列、人気の「もりもり寿司」。今回はあえて近江町のお隣の片町店へ。
片町は若者に人気の街で、商業施設やブランドショップ、カフェ、ホテルなどが立ちならび、夜はネオンがきらめく県下きっての繁華街。東京で言うと渋谷のような位置づけの街。お寿司の為だけに移動はもったいないので散策しても楽しめます。
(片町商店街サイト http://www.e-katamachi.com/)
巷では「金沢の回転寿司は東京の普通の寿司屋さんレベル、金沢の普通の寿司屋さんは銀座の寿司レベル」と言われます。「もりもり寿司」の回転寿司と思えない本格的な味とメニュー、日本酒の品ぞろえに大満足されると思います。皿の種類にも驚きます。安い100 円台の皿もあれば2000 円なんて皿も。ここも東京とは違う点ですね。
おススメはボタン海老、生うに、大トロの三点盛り。今の季節はぶりの子供の「がんど」や「ガス海老」話題の「のどぐろ」がとても美味しいですよ。アラカルトでオーダーするもよし、こぼれ落ちるばかりの大盛の海鮮丼を、近江市場より「ゆっくりペースで」いただくのもいいですね!女一人旅でも気楽に入れるのが回転寿司の魅力ですよね。
時間があれば金沢駅から2つ目の「野々宮」へ。野々宮市には「もりもり寿司本店」があります。ここが一番おいしいという噂もあるので、少しだけ足を延ばしてみてください!
通称「忍者寺」。でも忍者とは全く関係ありません。なぜこう呼ぶかというと、忍者屋敷のように複雑な仕掛けがある建築構造のお寺だからなのです。
なぜこのような仕掛けがあるかというと前田利家がこの寺院を政治的な目的で建立したことが理由です。
政教分離という現代の世の中と異なり、この当時は政治と寺社は深い結びつきがあったのですね。
このお寺は写真でわかる通り、見た目は2階建て、でも中は4層になっていて、隠し階段や隠し部屋、落とし穴、見張り台、金沢城へ続く地下道など、敵を欺く仕掛けがたくさん!いざというときに要塞としての機能をフルに発揮します。
見学は要事前予約。いくつかのグループに分かれてしっかりと案内役のガイド付きで、すべてのスペースを見学します。本当に面白いのであちらこちらから感嘆の声が漏れるほど。筆者もあまりに感動してグッズも買ってきましたよ。
金沢に行ったら、必ず、必ず訪れるべき名所です。加賀百万石を守る前田利家の智将たるゆえんを堪能できること間違いなしです!
幼稚園以上でしたらきっとお子様連れでも楽しめるはずです。夏休みの自由研究のテーマにも持ってこいですよ!
妙立寺から自転車で数分「にし茶屋町」があります。まるで時代劇のセットのようですよね?にし茶屋町はひがし茶屋町ほどの規模ではありませんが、こじんまりと美しい街並みが続きます。
茶の湯の発達した金沢には、老舗の和菓子屋がたくさん。おススメは、らくがんで有名な諸江屋が営む「落雁諸江屋西茶屋菓寮」です。このお店はにしの茶屋街の入り口にあり、レンタさいくる「まちのり」のスポットもすぐ近くで安心です。
いただいたのは上生菓子と抹茶のセット。美しい庭園を眺めながらのひとときは、まさに命の洗濯。しずかにしずかに時間が流れて行きます。
上生菓子もおいしいですが、やはりお土産は干菓子を。パッケージの彩りも鮮やかで、きっとお土産にしたら喜ばれますよ。
地元の方の推薦が最も多かった店がここ。敷居が高いイメージだったのですが、確かに安くはないけれど、コストパフォーマンスの高さにびっくりした超良店です!
カウンター席が最もおススメです。口八丁手八丁の大将と会話を楽しみながら、地元の美食家の方々と食談義を交わしながら、お料理とお酒を楽しみました。
ドキドキでしたが、思い切ってカウンター席を予約して正解でした。いろいろ食材について好みを聞いていただき、それぞれの食材や金沢の食の歴史などなど貴重なウンチクも聞くことが出来ましたよ。
秋から冬は、ガス海老、がんど(ぶりの幼魚)、蟹の甲箱、どれも絶品です。加賀蓮根の蓮蒸しがとっても気に入りました。そして水菓子(デザート)も他では味わえない逸品でした。
若~い板前さんが修行中でほほえましかったです。修行から2年、やっと対客のカウンターに立たせてもらったばかり。
弟子の一挙手一投足に向けられる厳しくも優しい大将の目配り気配り。企業人の筆者にも勉強になりました。ガンバレ板さん!でもこの大将の話術も身につけるには、そう30 年はかかるかな?
若い板さんの成長もチェックしたいので?ぜひ毎年伺いたいお店です。
ホテルはランクを下げて節約し、金沢の特別な夜に相応しい料亭でぜひ食を堪能してみては?!
執筆:マイスマwoman's LABO 編集部