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マイスマで学ぶ「登記」~登記簿の、その奥深くまで~

不動産の取引をした後には「登記」をするということは知っている方も多いかと思いますが、その中身については知らないことが多いかもしれません。今回は、マイスマくんが登記をしたその顛末を取り上げてみます。

登記を扱う法務省Photo by 663highland
Licensed under CC-BY 2.5

まず、「登記」って何?

「いよいよマイホームが手に入るね!」

「やっとなんだ!」

「でも、手続きとかが山のようにあって大変で…」

「ただね、しっかりしないと家の権利がなくなってしまうこともあるから、気をつけないといけないよ」

「そうなんだ!?」

「スーパーで売っているような物だったら、取引のたびにいちいち記録するなんてことは現実的じゃないけど、不動産は金額も大きいし、誰が持ち主かわかりづらいから、国がまとめて記録しているんだ」

「そういうことだったんだ…」

「そういう、不動産の権利関係を国に登録する制度を、『不動産登記』というんだよ」

登記の手続の進め方について

「でも、登記ってどこですればいいの?市役所に行くの?」

「登記は市町村単位じゃなくて国がやっているから、担当の法務局で手続きすることになるんだ」

「ネットでできたりしないの?」

「最近は登記もオンライン申請できるようになったけど、電子証明書を準備したりとかで、いきなり気軽に申し込むわけにもいかないんだよね」

「めんどくさい……」

「司法書士(権利異動の登記の場合)とか土地家屋調査士(表示登記の場合)とか、専門家に依頼して代理してもらうこともできるし、不動産会社から紹介してくれることも多いよ」

「それを先に言ってよ!」

「その代わり、専門家を雇うだけのお金は発生するけどね」

「でも、自分でして失敗しても困るし…」

(そうして登記を依頼してから数日後、完了したということでその旨の書類を受け取りました)

住所が違う、権利証がない…登記制度上のもろもろ

「全部証明書」って?

登記事項全部証明書" class=

「えっと、これが『登記事項全部証明書』…長い名前だね」

「昔は紙の登記簿をコピーしていたから『謄本』と呼んでいたんだけど、全部コンピューター処理になったから、データを出す形に変わって、名前も変わったんだよ」

「時代は進むんだね」

「でも、昭和の終わりぐらいからコンピューター化を始めて、全部完了するまでに20年ぐらいかかったんだって」

「やっぱり、大変だったんだ…って、この登記簿の住所が違ってない?」

住所と登記簿上の番地の違い

「○○県××市マイスマ町2853番地、って書いてあるよね」

「買った家の住所は○○県××市マイスマ町5-3-1だったはずだけど…騙されたのかな?」

「昔は全国で地番を住所にしていたけど、桁数が大きい数字が続くだけでややこしいから、『住居表示』といって、わかりやすい番号を地番と別に振り直した地域も多いんだ」

「どうやってチェックすればいいの?」

「法務局にも『ブルーマップ』みたいな、地番まで載った地図が置いてあるから、それで確認すれば地番もわかるよ」

「またチェックするものが増えた……」

「大事な不動産なんだからね」

自分の権利以外にも載っているもの

借用証(イメージ)

「地図は今ないから置いておくとしても、登記事項全部証明書はどう読めばいいの?」

「大きく分けると、物件の所在を示す『表題部』と、その上に発生した権利を示す『権利部』に分かれているんだ。表題登記と保存登記といって、制度的にも2つに分かれているんだよ」

「あれ、ローンを借りた銀行の名前が入っている?」

「ローンを借りるときには『抵当権』といって、『払えなかったら土地を競売にかけますよ』という約束になっているんだけど、それも登記することで権利を確保しているんだ」

「払えなくなって追い出されたら嫌だから、きっちり返さないとね」

「もちろん、キチンと返しているときは何も起きないし、返し終わったら消してもらえるけどね」

権利証代わりの「パスワード」

「あと、よくドラマなんかで『権利証』って出てくるけど、そういうのはないの?」

「昔は法務局に権利証を持って行って手続きしていたんだけど、オンライン申請できるようになるとそうも行かないないから、制度が変わったんだよ。…あった、これだ」

「『登記識別情報通知』…?」

「下の方に、剥がしたら貼れなくなるシールが貼ってあるけど、そこに12桁の英数字で番号が書いてあるんだよ」

「ん?番号は、9AP7-…」

「登記をするときに必要な『パスワード』みたいなものだから、むやみに剥がさないほうがいいよ」

「それを先に言ってよ……」

「これならオンライン手続きもできて便利なんだけど、万が一漏れると大変だから、剥がしてしまったあとの管理は特に厳重にしないとね」

「そうだね」

「あと、オンラインに切り替わる前から不動産を持っている場合は、今までの権利証もそのまま使えるから、大切に保管していてね」

「ゴミの日に出しちゃうような人はいないだろうけどね」

解説

ふつう、専門家が手続きを代理するので、必ずしも自分で登記の手続きをやるということではありませんが、何が書いてあるのか理解できるようになると、物件を取引する際に自分で調べることもできるようになります。

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