マイ「スマ、この前ついに念願のマイホームを購入したんだ!」
スマ「(この前と同じ流れなんだけど…)そうなんだ、おめでとう!…にしてはそんなに喜んでないね。どうかしたの?」
マイ「それが…買った物件自体には満足してるんだけど、実は不動産会社にボッタくられたんだ!!」
スマ「ボッタクリって…また物騒だね。何があったの?」
マイ「物件価格以外に、色々と追加でお金がかかったんだよ!なんか”インシ”とかって言う架空の物を買わされたり…!」
スマ「インシ…それって印紙代の事かな?」
マイ「印紙代?なにそれ?」
スマ「印紙代…収入印紙とも言うけど、税金みたいなもので、契約書を交わす時に必要になるものなんだ」
マイ「どの物件を買う時にもついてくるの?」
スマ「契約書を交わす場合は全部印紙が必要だね。他にも家を買う時には次のような税金がかかるんだ」
マイ「印紙税、消費税、登録免許税、不動産取得税…こんなにあるんだ!」
スマ「知っていると色々と役に立つこともあるから、一つ一つ見て行こうか」
スマ「まずは印紙税から説明するね」
マイ「印紙って、何も不動産を買う時だけじゃなくて色んな所で使う時もあるよね。そもそも何なの?印紙って」
スマ「印紙(収入印紙)って言うのは、国に対して支払う手数料みたいなもんで、各種の決められた手続きの際に支払うものなんだ。不動産の購入の時にも必要になるんだよ」
マイ「どのぐらい払うの?」
スマ「それは、契約書に記載された金額によって変わってくるんだ。詳しくは下の表を見てみて」
マイ「売買契約書や工事請負に関する契約書など、それぞれの契約書ごとに印紙が必要になるんだねー」
スマ「今回マイが買った物件はいくらなの?」
マイ「4000万円の物件だから…これで当てはめると、それぞれ2万円ずつかかるんだね~」
スマ「そうなるね。でもこれは“原則の税額”で、実は平成26年4月1日~平成30年3月31日までは、不動産購入の契約書の印紙税は以下のように引き下げられるんだ」
マイ「おお、これだと印紙税が半額になってるね!じゃあ今回支払った印紙税はこの表での金額になるの?」
スマ「そうなるね。ただしこれはあくまで不動産購入や住宅の建築請負に限った軽減だから、その他では当てはまらないから注意だね」
マイ「印紙税を払うのはわかったけど、その他にも色々取られたんだよねー」
スマ「そうだね、他の税金についても見てみよう。まずはおなじみの消費税。マイは今の消費税は何%かわかる?」
マイ「うーん、120%くらい?」
スマ「どっから出てきたのその数字!?今は8%でしょ!」
マイ「だってわかんないもん」
スマ「まあいいよ、とにかく8%の消費税がかかるんだけど、ここで注意したいのは、“土地には消費税がかからない”って事」
マイ「じゃあ僕の場合は4000万円の中に土地と建物代が含まれていたから…」
スマ「そう、消費税がかかるのは4000万円から土地代を引いた金額になるんだ。マイにしては物わかりがいいね」
マイ「自分のお金の話になると厳しいからね、僕!」
スマ「ちなみに、不動産会社に払う“仲介手数料”にも消費税がかかるんだけど、ここも土地代は非課税だから気を付けるように」
コラム:マイスマで学ぶ“仲介手数料”~計算方法や存在意義まで徹底解説~
スマ「次は登録免許税だね。これはマイじゃなくても聞きなれない言葉だと思うけど、土地や建物に関わる登記をする時にかかる税金の事なんだ」
マイ「そんなに褒めなくても…」
スマ「登録免除税には印紙税同様に軽減措置があって、条件によって税率が軽減されるんだ。さらに、所有権の登記か抵当権の登記かによってもその税率が異なり、また認定長期優良住宅など……」
マイ「ちょ、ちょっと待って!そんなに一気に説明されても…5文字目ぐらいからもうチンプンカンプンだよ!」
スマ「(5文字目って話始めじゃないか)そんなマイの為に、以下の表をご覧ください」
スマ「これならわかりやすいでしょ?」
マイ「…文字が多くてわかんない」
スマ「はいはい」
スマ「最後に、不動産取得税」
マイ「まだあるの~、税の話ばっかりで息切れしてきたよ!ゼイ…ゼイ」
スマ「不動産取得税ってのは、文字通り不動産を取得した際にかかる税金なんだ。これは、固定資産税評価額に対して原則4%の税金がかかるんだ」
マイ「固定資産税って、僕が買ったのは新築物件だからまだ固定資産税は発生していない筈だから、この不動産取得税はかからないって事?中古物件オンリーなのかな?」
スマ「急に賢くなって……まさかアルジャーノン?」
マイ「茶化すのはいいから、税金が係るのか係らないのかはっきりしてよ!」
スマ「ホント、自分のお金の事になると人が変わるんだから…確かにマイが言うように、新築だと固定資産税は発生しないね。でも、この不動産取得税と言うのは、新築の場合は都道府県が固定資産税評価額を算出する基準に基づいて建物の評価額を計算する事になっているんだ」
マイ「じゃあお金かかるんだー、残念」
スマ「もちろん税金は無駄にかかるものではなく、ちゃんと意味のあることだからかかってしまうのはしょうがないね。それに、今回も特例として控除があるから下の表を見て参考にしてよ」
スマ「マイ、どうだった?これが大体家を買う時にかかる税金だよ。ボッタクリじゃなかったでしょ?」
マイ「そういえば…上の税金に加えて、僕だけ特別に税金がかかるって言ってた!」
スマ「そんな事あるの?何税?」
マイ「・・・・・・関税だって」
スマ「輸入なの!?」
マイスマで学ぶ“住まいに関する税金”、いかがでしたか?
正しい知識を身に着けてお得に買い物をしたいですね!