パソコンやデジタル機器内のハードディスクの交換や機器を処分する際に内蔵ハードディスクを取り外す事がありますが、扱いに困ったことはありませんか?今回は100均のアイテムを使った収納方法や記録メディアを保管する際の注意点についてまとめました。
動画や写真データの容量の増加やハードディスクの大容量化と価格の下落により光ディスクではなくHDDに保管する方が増えています。
大量のデータを扱う方の中には、変換アダプタやドックを使って内臓HDDを外付けHDDの代わりとして使用されている方もいます。
筆者もその一人で、バックアップを行った内蔵HDDをプチプチに包んで段ボールに保管していましたが、もっといい保管方法がないか検討を行っていました。
そこで100円ショップのアイテムで改善できないか調査を行い、実践してみました。
インターネットで3.5インチの内蔵ハードディスクの収納ケースについて調べていたところ、100円ショップのハガキケースが良いとの情報がありました。
100均を何件か探索してみたところ、ダイソーの 「はがき整理ケース」が見つかりました。
キャンドゥにも「はがきケース」という同じサイズの商品がありました。
商品名:はがき整理ケース(ダイソー)・はがきケース(キャンドゥ)
サイズ:15.5cm×11.7cm×3.8cm
実際にハードディスクを収納してみましたところ、情報通りピッタリです!
あたかも3.5インチHDD専用に作られたのではないかと思うほどジャストフィットします。
HDDをはじめとする精密機器は静電気にとても弱いので静電防止袋に入れて取り扱います。
普通のビニール袋は静電気を帯びやすいので、できるだけ使用は避けましょう。
収納する際は、HDDを購入した時の袋を再利用します。
袋が無い、もっとしっかりした袋を用意したい場合は市販の静電防止袋を使用します。
静電防止袋はPCショップやホームセンター、ネット通販サイト等で購入する事ができます。
使用頻度が高い場合はチャック付きの袋を使うと便利です。
ハードディスクの他、パソコンのパーツ等の保管袋としても使えます。
HDDは湿気にも弱いので長期保管の際には乾燥剤(シリカゲル)を入れておくと効果的です。
こちらも100円ショップで購入する事ができます。
商品名:食品用乾燥剤(10個入り)
サイズ:6cm×12cm(1個あたり)
シリカゲルとチャック付き袋があれば水没したスマホが復活するかも…
※詳しくはGoogle先生に聞いて下さい
ケースに入れたHDDをまとめて保管できる箱がないかさらに探索してみたところ、ダイソーの「ストックボックスS」が一番しっくりきました。
200円(税別)商品ですが上記のHDDケースとジャストフィットしてかなりオススメです!
適度なキツさがケースをいい感じにホールドしてくれます。
蓋にくぼみがありますので積み重ねることもできます。
いくつも積み重ねると倒壊の危険性があるので程々にしましょう。
HDDケースは5個収納できます。
商品名:ストックボックスS
サイズ:幅22.6cm×奥行18.8cm×高さ17.4cm
作りがしっかりしているので、ストックボックスと整理トレーを組み合わせてツールボックスとして活用されている方もいるようです。
HDDは衝撃に非常に弱く、ドライブ稼働中に衝撃を与えると簡単に故障してしまいます(筆者経験済)。
内蔵・外付け問わず、ハードディスクを扱う際は平らな場所に置いてケーブルに余裕を持たせて作業を行いましょう。
電子機器全般に言えることですが、電子機器は静電気に非常に弱いです。
特に冬場はセーターなど静電気を発生させやすい衣類を着ることが多いので、作業の際はそれらを脱いでから行いましょう。
また、静電気を除去・防止するアイテムを使用するのも効果的です。
簡単な静電気の除去方法として水道の蛇口(水道管)を握ると良いそうです。
内蔵HDDなど本来本体の中で使用を想定しているハードウェアはコネクタ部分がデリケートな造りになっています。
特にSATA(シリアルATA)コネクタは非常にデリケートでコネクタを上下左右に揺すりながら抜くと破損の原因になります。
コネクタを取り扱う際は、コネクタをしっかり掴んでまっすぐ抜き差ししましょう。
また、電子機器にケーブルを繋ぐ際はゴミやホコリが入らないよう注意が必要です。
何年もHDDを使用しないとモーターやヘッドが固着してしまい動かなくなる場合がありますので、少なくとも1年に一度は通電した方がメカに優しいです。
保管する際は湿気が少なく直射日光の当たらない平らな場所を選びましょう。
SSDやUSBメモリ・SDカードなどのフラッシュメモリは長期間通電(5年~10年)しないとデータが消えてしまいますので、こちらも数年に一度通電するように心がけたほうが良さそうです。
CD-RやDVD-R等の書き込みタイプのディスクの記録面は紫外線に弱く、直射日光に当たる場所にしばらく放置していると読み込み不能になってしまいます。
ディスクを車のダッシュボードに置きっぱなしにするのは記録面がダメになるだけでなく熱で変形してしまうこともありますので厳禁です。
また、光ディスクはカビや湿気に弱く、湿気の多い環境で長期間保管していると記録部分が腐食してしまいます。
CDの寿命は100年と謳っていた事もありましたが、実際は製造から30年経つ前に腐食して再生できないものも出てきています。
ブルーレイディスクはDVDと比べて記録層までのコーティングの厚さが薄く外圧で凹むことがあり、不織紙に入れて保管すると圧力で記録面に繊維の跡が付いてしまい読み込み不良の原因となるそうです。
そのため、製造メーカーもブルーレイディスクは専用のケースに保管することを強く推奨しています。
光ディスクはメディアの品質や保管方法で寿命が大きく左右されてしまいます。
光ディスクを保管する際は直射日光を避け、湿度が少ない涼しい場所(温度:20度前後 湿度:40%前後)に立てた状態で記録面に負担がかからないようにして保管するのが理想です。
特に大切なデータは数年おきに新しいブランクディスクに保存し直すことをオススメします。
大切な思い出が詰まったデータを消失させない為にも機器やメディアの取り扱いは丁寧に行い、万が一に備えて定期的なバックアップを心がけましょう。
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執筆:マイスマ制作チーム