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いまさら聞けない「マイナス金利」。私たちの生活に何が起きるの?

今年1月、日銀の黒田総裁がマイナス金利を発表してからそろそろ3か月。様々に影響が広がり世間がザワザワしていますね。 「ところで、マイナス金利って何」「預金が減っちゃうの?」「得なの?損なの?何が起きるの?」 そんなあなたに向けてマイスマwoman’s laboが「マイナス金利」をわかりやすく、やさしく解説します。

働く女性にとって、家計と仕事とマイホーム計画、どれも関心が高いですよね。
でも忙しくてなかなかじっくり腰を据えて向き合えない。そんな風に思っていらっしゃる方も多いと思います。

今回のマイナス金利についてもちょっと出遅れて情報を取り損なっている方、多いのではないでしょうか?そこで、私たちの日常生活に色々な影響を与えるマイナス金利の基本と、メリット&デメリットを簡単にご説明いたします。この機会に理解して、対策を練りましょう!

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そもそもマイナス金利って?

「日銀がマイナス金利を導入」この前代未聞の金利政策は1月に発表され、2月半ばから実際に導入されています。TVニュースやネットでもセンセーショナルな記事が踊りましたね。

マイナス金利とは?文字通り、金利がマイナスになることです。

「えー?じゃあ銀行にお金預けた貯金が減っていってしまうってこと???」

それとは少し違います。

なぜかというと、ここでいう金利とは個人が銀行にお金を預ける時の金利ではなく、日銀の金利がマイナスになるということなのです。日銀とは日本銀行のこと。銀行のための銀行です。

銀行は私たちがいつでも銀行からお金をおろせるよう国民を守る意味合いもあり、日銀の当座預金にお金を預けることが義務付けられているわけですが、それに対してこれまでは金利=利子が0.1%ついていたところ、当座預金の手数料として一部の金利を-0.1%に引き下げるという政策を打ち出したわけです。

日本銀行

日本銀行 (画像引用 : wikipedia日本銀行 )

「なーんだ、+0.1から-0.1?たった0.2の違いでしょ?なにを大騒ぎしてるのさ?」そうお思いかもしれません。

でも、私たちの預金の利息とは違い、メガバンクの預金ですから利息も法外な金額ですよね。

日銀がなぜこんなペナルティのような措置を取ったかというと、経済の活性化のためなのです。

銀行が余分なお金を日銀に預けることにより眠らせてしまわずに、「融資」や「投資」に回してお金を動かし、経済を活性化させたいという狙いがあるのです。

余計なお金を預けると経済が活性化されなくなりデフレ傾向に拍車がかかると考え、預けすぎの銀行にはペナルティとしての「手数料」を払ってもらう…こういう図式です。そのペナルティが-0.1%の「マイナス金利」というわけですね。

もともとは国民を守るため、国民が銀行からお金を引き出せなくならない為に一定額を当座預金として日銀が預かっているというわけなのですが、預けすぎてはいけませんよ、ということなのです。

余分なお金はどんどん企業や個人に貸したり投資して景気を回復させましょう、ということです。

 

マイナス金利は私たちの預金にどう影響するの?

上の説明のように、日銀から銀行にペナルティとして課せられたのがマイナス金利です。もちろん私たちが銀行に預ける金利はマイナスにはなりませんが、それでもこれまでの低金利が更に下がるなど、私たちにも影響がありますよね。

ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクも、ネット銀行も、日銀のマイナス金利政策を受けて私たちの預金の金利を下げました。銀行間で金利競争が起きているような状況ですね。

引き下げる期間が定められている銀行や、クレカ入会や給与振込口座限定など様々な条件を設けている銀行と、「前期無条件引き下げ」の銀行があるのがご注意です。

ただし、余程まとまった貯金がある方や、新規にお金の預け先を検討している方にとって金利の差による銀行選びは重要ですが、普通預金についてはマイナス金利の影響をそれほど感じないという方も多いことでしょう。

 

預金の利息が減ってしまう以外に、どんなデメリットがあるの?

銀行預金だけではなく、金利と密接な関係がある生命保険にも様々な影響が出ています。これから新規に生命保険の加入を考えている方や見直しを検討している方は、保険の種類によってもマイナス金利の影響は異なるので精査することが必要です。

大手生命保険各社ではこの春に相次いで「一時払終身保険の販売を停止する」「保険料を変更する」という発表がありました。

「一時払いの終身保険」というのは、一括して保険料を支払うタイプの生命保険です。生命保険会社は、私たちが一括又は月々支払っている保険料を預かり、貯めているわけです。特に「一時払い終身保険」では大きな金額が一度に支払われます。責任準備金としてしっかり貯めておかないとすぐに払い出しできないですよね。

そして、生命保険会社は保険料を貯めているだけではなく、国債など比較的安全な形で運用しています。今回のマイナス金利により、国債は買われて値上がりとなりましたから、保険料で国債を買って運用している生命保険会社にとっては短期的にみると運用益はプラスとなり喜ばしいことです。

ただし、現在保有している国債が満期を迎える場合や途中売却することを考えると、これから先は運用益が見込めなくなるという意味において長い目で見るとデメリットと言えますね。

2月のマイナス金利導入を受けて、かんぽ生命、住友生命、日本生命など大手生保はこの4月までに生命保険の販売停止、予定利率や保険料の変更などを行っています。上に上げたように運用益が見込めなくなることを見越して、保険料の値上げや解約返戻金の押し下げ等の動きも出てくるでしょう。

これから生命保険に加入することを検討している方は、生保各社の動きに注目し、比較検討していきたいですね。

 

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マイホーム購入にはかつてない追い風!「住宅ローン金利」の値下げ

日銀のマイナス金利を受けて住宅ローンの金利が値下げされました。これまでデメリットばかりをお伝えしましたが、これからマイホームを購入したい、大きなリフォームローンを組みたい、そんな方たちには朗報ですね。

住宅ローンは土地や家を担保に数千万円という大きな金額を借りて、長期渡って返済し続けることで利息含めて相当に大きな金額を支払うわけですから、住宅ローンの金利値下げの影響は私たちの生活に直結するメリットです。

マイナス金利の影響で禁輸期間では金利引き下げ競争が起こり、変動型金利が徐々に引き下げられました。また、固定型金利も長期期間の商品の金利は大きく低下しました。10年間固定型金利やフラット35の金利も相次いで下がり、過去最低金利を更新していますね。今が借り時!と言えるかと思います。

ただ、金利以外にも、事務手数料・ローン保証料・団信保険料などの諸費用は金融機関それぞれ異なるので注意が必要です。フラット35の場合、団信の特約料も込みにした金額で比較しましょう。

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数年前までは、変動型金利と固定型金利の利息の差が1%以上と大きかったため、住宅ローン申し込み時は固定型金利でローンを組んで変動型金利で返し、その差額をストックするという方法が賢いとされていましたが、固定金利の低下によってこういったオペレーションによるメリットは小さくなりました。

こうなってくると、変動型や11年目から支払い額が上がる10年固定型のローンなどを組むよりも、最初から安心を優先してフラット35などの全期固定金利型を選ぶ人も増えるでしょう。将来金利が上昇して返済額が上がるリスクもないし、オペレーションも煩わしくない方がいいや…という考え方の人も増えてきますね。

ただ、日銀の金利制作はすぐに大きく変わらることはなさそうなので、現在ある程度家計に余裕がある世帯やダブルトリプルインカムの世帯であれば、将来的に多少金利が変動したとしても全期固定より変動金利の方がトータルの支払い総額は低くなるという見方もできます。

自分の世帯にはどんな返済方法が最も適しているのか、この機会に現在のライフスタイルや世帯収入、10年後20年後の人生設計も見越して、比較検討してローン申し込みしたいものですね。

このように住宅ローン検討者にメリットのある金利引き下げですが、住宅ローンは新規借り入れ者が対象なので、すでに住宅ローンがスタートしている場合は「ローンの借り換え」を検討しましょう。フラット35以外の記入期間独自の住宅ローンも、競争で空前の低金利となっています。

特に数年前までに住宅を購入している方なら借り換えによって数百万円もメリットがあるケースも。

りそな銀行や住信SBIネット銀行のようにネット申し込み限定で、借り換え専用ローンを扱っている銀行もあります。ぜひ色々な銀行を調べてみてくださいね。

 


 

いずれにしてもマイホーム計画を立てている方には大きな追い風です。過ごしやすい季節到来、物件探しをスタートしたいですね。

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